ゼーガペインについての雑感  カミナギ編2

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ゼーガペインの文章を書くにあたり、2クールの、しかも放送中のアニメだということを考慮し、「キョウ覚醒編」「キョウ成長編」「カミナギ編」「それ以降」の4つに分けて書いていこうと思う。
と思ったら分け方が偏ってしまったため、今日は特別に「カミナギ編2」としてレビューを書いていこうと思う。
なお、この4つ(5つ)の分け方は私が勝手に書きやすいように分けたものなので気にしないでほしい。





今回はゼーガペイン雑感の4回目「カミナギ編2」。話数に直すと、15話「リインカ−ネーション」から18話「偽りの傷、痛みは枯れて」のあたりまで。
2クール目に突入し、作品としての安定感も出てきた頃の話なので、見ていて一番面白いかもしれない。
今回も1話ずつ、書きたいことを書きたいように書いてみようと思う。



15話「リインカーネーション

タイトルの「リインカーネーション」という言葉は霊魂再来説、輪廻転生の事だそうだ。この作品の世界、つまりループする世界、という意味だろう。
ミズサワ先生が電車に乗り、舞浜をループすることに気づく。
ウシオとミズキは水族館デートでデジャビュを感じる。
ループする世界に様々な人たちが気づき始める。当然キョウも疑問を感じるが世界をとめることはできない。
データには限界があるという大きな設定を視聴者にイメージ付けるためにあったような回。見所としてはキョウとカワグチの自転車レース→「やるな・・・」「お前もな・・・」展開→ハッピーエンドフラグという王道といったところか。
カミナギ編と銘打っている割には破損データをしばらく放置されることが決定したくらいでヒロインとしての出番はなし。



16話「復活の戦場」

緑の雲、赤い雨というありえない風景から始まるこの回。
いままで何かあるごとに「2学期になったら」という言葉が使われてきたが、永遠に来ない二学期を知ってまたふさぎこんでしまうキョウ。ゼーガペインではよくあることとはいえ、あいかわらず面倒くさい頭の構造になっているようだ。
そんなキョウのもとに、前バージョンのキョウの日記が届く。この日記の内容で、「ミテイルセカイヲシンジルナ」の伏線が回収されることになる。
この話のBパートは大きな見所が二つも詰まっていて非常に豪華。
一つ目の水泳大会の場面は、「やっぱり報われないんだろうなぁ」と思いつつも、独特のBGMにハッピーエンドへの期待感を煽られた。結局バッドエンドになり、しかもリセットされた先の世界ではカミナギが面会謝絶という壮絶なキョウへの仕打ち。この子は本当に不憫だなぁと感じた。
二つ目の見所はやはりカミナギとの再開。さっきまで面会謝絶だった人とは思えないあっけらかんとした様子は流石カミナギといったところだろう。復活したと同時にものすごく使える人になっているのはご都合主義か、はたまたもともとできる娘だったのか・・・。
不完全な形で復活したカミナギ。これから先(最終作戦以後)に彼女がどうなってしまうのかということも現時点での楽しみの一つだ。



17話「復元されし者」

この回からやっとアビスとシンが視聴者のわかる言語で話してくれる。中の人はウシオとミズキと一緒。多少作為的なものを感じるが、特に言及する必要はないだろう。
Aパート序盤で、シマがシズノに「何かいいことでもあったのか?」と問う場面があるが、ここでの「いいこと」は、キョウにカミナギを見つけてくれたことでのお礼を言われたことと夏祭りに誘われたことの二点。メインのいいことが後者だった場合、純粋に喜んでいいことかもしれないが、前者の理由だった場合はあまりにもシズノが可哀想。報われないとを知りつつ思いを寄せる。なんと悲しい愛だろうか。
シンがオケアノスに進入してからの場面では、ルーシェンのかませ犬ぶりも見所だが、本当の見所はカミナギの「私、なんかされちゃったみたい」というセリフだろう。私が歪んでいるだけかもしれないが、捉え方によっては非常にエロい。
ラストでシンが絶命する場面でやっとガルズオルムの無限の生命の仕組みの一端が見える。
それにしても何故シンがシズノ(イェル)を知っていたのだろうか。24話を視聴し終えた現在も不明。最終話までの回収を期待する。



18話「偽りの傷、痛みは枯れて」

前回でシンに欠けている部分を補完されたカミナギは、舞浜サーバー世界でも退院することができた。が、ずっと真顔なのは怖すぎる。怒っているようにも見えるし。
そんなカミナギに再会し、戸惑うキョウ。その戸惑いがあれだけイタい行動を取らせたかと思うと、シンもいらないことをしてくれたなというところか。
そんな真顔のカミナギと、アルティールの中限定の本当のカミナギのギャップが面白すぎる。キョウを掌で転がしているところから、彼ら二人の将来像が浮かぶような気もする。
一面の花畑でまたネガティブモードに入ってしまうキョウ。そろそろウザくなってきた頃だが、復活してからの異様なまでに明るいカミナギのおかげで視聴意欲が落ちないで済んだ。




長かったカミナギ編のレビューも終了。19話「ラストサパー」からは、終結に向かって話が大きく進んでいく。
ここから先はあまりにも展開が急(伏線の回収に私の頭がついていっていない)なので、次回更新は最終話放送終了後、もう一回見直してみてからにしようと思う。



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