ゼーガペインについての雑感  カミナギ編

ゼーガペイン FILE.03 [DVD]

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ゼーガペインの文章を書くにあたり、2クールの、しかも放送中のアニメだということを考慮し、「キョウ覚醒編」「キョウ成長編」「カミナギ編」「それ以降」の4つに分けて書いていこうと思う。なお、この4つの分け方は私が勝手に書きやすいように分けたものなので気にしないでほしい。





今回はゼーガペイン雑感の3回目「カミナギ編」。話数に直すと、10話「また、夏が来る」から18話「偽りの傷、痛みは枯れて」のあたりまで。前回の「キョウ覚醒編」での区切りとは1話ずれているが、その辺は細かく指摘しないのがオトナ・・・というものなのでご理解を。。
このあたりから、主人公ソゴル・キョウの幼馴染、カミナギ・リョーコが重要な役割を担ってくる。だからこその「カミナギ編」なのだが。
カミナギという、ある意味での新キャラ投入により、いままでの作品の雰囲気を保ちつつ話に幅ができてきたのもこの頃だと思う。


今回の「カミナギ編」は話数にして9話。1話ずつ感想を書いていこうと思うが量が量なので大雑把に、書きたいことだけを書いていこうと思う。



10話「また、夏が来る」

以前からうすうす感じていた「カミナギセレブラントとして覚醒するのでは・・・?」という疑問が確信に変わった回。
映研の先輩が残したビデオディスクがきっかけでカミナギがこの世界の矛盾に気づく。
カミナギが先輩・加納亨のことをシズノに聞いた場面で「2学期になったら出てくるんじゃないかしら」と答えているが、永遠に来ない2学期を当然知っているシズノはどんな心境だったのだろうか。シズノはシマと違い、そういった点でウエットな部分を見せるので好感が持てる。


余談だが、ハヤセが「会えない彼女」のツムラサチコ(漢字不明)からのメールを見る場面で、メールの発信元のところに「From:Sathiko」と書いてある。私が読めないだけかもしれないがどう見てもサシィコです。本当に(ry
興味がある方は見直してみると面白いかもしれない。



11話「残るまぼろし

個人的に今作の一番の見所だと思う。
登場時から死亡フラグがたっていたアークがとうとう・・・という回だ。
この回に関してはあまりにも見所が多いため、一言二言にまとめるのが難しい。が、あえてコレという点をあげるなら、クリスとアークのパリジャン・パリジェンヌぶりが堂に入っていて、嫌味のないキザなセリフ回しが悲壮感と恐ろしくマッチングしている所だろうか。
ラストのシマの「私が泣くことでアークが生き返るなら、いくらでも泣くさ」のセリフに、シマの本当の人となり(ツンデレ?)が見えたのもよかった。



12話「目覚める者たち」

ルーシェンの「お茶でもどうだい?」から始まるこの回。こいつらこんなに仲良かったっけ?と思ったが、その辺は裏で好感度・信頼度が上昇していたのだろう。あまり突っ込まないことにする。
この回でカミナギがとうとうセレブラントとして覚醒するのだが、笑顔でキョウに「知ってるよ」と言ったカミナギはキョウとはまさに正反対。
キョウもカミナギも同じ前向きには変わりないのだが、やはりキョウには前バージョンがあるせいか、いろいろと思考が面倒くさい部分がある。そこをあっけらかんとうけいれてしまえるカミナギが何かを変えてくれる、という期待感を持った回だった。



13話「新たなるウィザード」

この回を語る上で、12話の次回予告に言及しないわけにはいかないだろう。いままでの作品の雰囲気をブチ壊す「ネコレムレス」と「マッチョタルボ」。この2カットだけで「あぁ、1クール終了でそろそろのんびりできる話が来るのかな」と思ったが、それをいい意味で裏切ってくれた。
Bパート中盤までは、予想していたそれそのもので個人的にもとても満足だった。だが、ラストでカミナギが転送事故で消滅というのは全くの予想外。
ウィザードとしての才能が開花し、しかもその中でも特別なウィッチとしてこれから活躍していくはずだったカミナギがこの時点でリタイアしてしまったので、これからの展開が一切読めなくなり頭が真っ白になった記憶がある。
1クール終了にふさわしい、まさに「転」の回だったといえる。



14話「破滅の記憶」

カミナギを失ったキョウが彷徨うのと並行して何故世界が滅びたのかという理由の補完がなされる回。
前回までの様子から考えると、キョウは発狂してしまうのではないかと危惧していたが、さすがにそれはなかった。が、ネガティブモードに入ってしまったキョウの思考は相変わらずややこしい。
今回の見所は、舞浜でのルーシェンとキョウの話し合いだろう。
ハデな割には出番が少ないルーシェンの見せ場でもあったのだが、自分で行く前にクリスに断られているあたりがなかなかヘタレでいいと思う。いやいやながらもキョウに会いに行くのはやはり前バージョンからの絆もあってのことだろうか。
そしてラストには、予想、というか期待していたカミナギ復活フラグが。フォセッタの報告と共にEDに入っていく演出がまたたまらない。


余談だが、この1話1話の収まり具合(ほとんど話が完結しないで終わる)がこの作品の魅力のひとつでもあると思う。いいところで引く、というのはまさに常套手段・お約束ではあるのだが、ここまで期待感を煽るのはやはり製作サイドの実力、なのだろうか。





今回は9話を一気にレビューしてしまおうと思ったが、流石にムリだったので、次回は予定を変更し、「カミナギ編2」として15話から18話のレビューを書いていきたいと思う。



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