どこにでもあるような俺だけの恋の話 4

ふたりエッチ 1 (ジェッツコミックス)

ふたりエッチ 1 (ジェッツコミックス)

4・「ふっち」

童貞。
あんまいい響きじゃないね、やっぱ。好きな言葉だけどさ。
今日は少し脱線して、エロ路線で思い出を語る事にするよ。




「ふっち」って知ってるかい?マンガの「ふたりエッチ」の略語なんだってさ。
君と初めていたしたとき、俺は晴れて脱・童貞したわけなんだけど、童貞を脱してからは10代のときに経験できなかったアレやコレに興味が集中しちゃったんですよ。
その最たるものがフェラーリ。フェラーチョ。お口の恋人。
エチーは経験しても、それをしてもらうのには抵抗がある。そこで俺が考え付いたのが・・・ふたりエッチを買い込み、それを読み込み、そして貸し出すことだったんだね。
今思えば、なんて欲望丸出しの計画なんだろうとかって赤面しそうだけど、当時の俺にはそれが最善の方法に思えたんだろうね。若さって怖いね。
結局初フェリシオンをしてもらった後に「バレバレだったよ?」と言われたときは、穴でも掘って埋まっておこうと思ったよ。
今でもこの本、Hのバイブルのような扱いなんだって。君はヲタク文化にはこれっぽっちも興味を示さなかったからわかんないと思うけど、今でも連載続いてるみたいだよ。相手がいなくなった今は必要ないから、実家の俺の部屋(現・物置)に置いたまんまだよ。新刊、買う必要も当分はなさそうだよ。




なんてゆーかさ、俺はヲタクで、ギャルゲー好きの妄想癖持ちで、エロゲーするにも純愛モノしかやらないような、人類としては最底辺の人間だから、エッチに対して、こう、あー!説明難しいけど・・・なんか神聖な儀式みたいな風に思ってるところがあるんだよね。だから、一晩に5回したとか我慢できなくてデパートのトイレでしたとか、そういうことは無理だったんだよ。
物の本では読んだことあるんだ。女も実はエロいってこと。だから、君の方がしたいと思ってたときに、俺は「抱き合ってるだけで幸せ」とか温いこと思ってて、互いの気持ちが行き違ったことも多かったみたいだね。反省はしてるけど、俺は一生直球エロができないかも。それは人間の性質だから、仕方ないよね。俺、寂しがりなのかな?




こういう些細な行き違いが増えて、お互いの気持ちが離れていって、別れ話になったのは付き合ってもうすぐ1年って頃だったっけ。
俺が好きなゲームで、ときめきメモリアルってのがあるんだけどさ、あのゲーム、意中の女の子に合うように自分を成長させていって、卒業式の日に伝説の木の下で女の子からの告白を待つゲームなんだけどさ、ゲームの中では告白の後ちゅーして終わりなんだよね。
そういったゲームで俺が経験した恋愛ってのは全て擬似的なもので、しかもステップとしては本当の最初の一歩で止まっていたんだよ。付き合っていく過程で何とかなる部分は多かったけど、別れ話になるとそうはいかない。いっぱいいっぱいになっちゃってさ。この頃俺、よく泣いてただろ?ヘンに「男とはかくあるべきだ!」とか言っちゃってる割に涙もろいんだよね、俺。好きだけどその想いが届かない。こんな辛いことは無かったからパニックになっちゃってたのかな?
ま、辛いことはまた次に書くよ。



5・別れ に続く。

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