売れない=クソゲー?
- 作者: 阿部広樹,箭本進一
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 1998/03
- メディア: 単行本
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「設置店が無いから糞ゲーって感じだからね。 いくら面白くてもアレじゃ流行りようがない。」
某所で見つけた「サムライスピリッツ 天下一剣客伝」へのキツいコメントです。
WEB拍手絵を描いてもらったタカマサル氏とメッセでサムスピについて盛り上がってたんですが、肝心の設置が伸び悩んでるようですね。
ネオジオというか、全盛期のSNKを支えた主力シリーズの最新作で、システムもなかなか凝った作り。新キャラの「いろは」も話題を呼んでいますし、復活キャラなどもファン心理を良くとらえているといえるでしょう。
設置が伸び悩んでいる理由はいろいろとあるようですが、今回は「設置なし=クソゲー」という式について考えます。
∇ クソゲーの定義
- つまらなくて、すぐ飽きてしまうゲーム。
- 難しすぎて、やる気がなくなってしまうゲーム
- ゲームを楽しみ尽くすより以前の段階で、プレイヤーがネガティブな強い感情(多くの場合、怒りの感情)を抱いてしまうゲーム。
だそうです。
これはWikiから持ってきた定義なんですが、この定義では「設置なし=クソゲー」の式は成り立ちませんね。
ま、もとより定義に頼ろうとは思っていませんが。
∇ 「隠れた名作」「超大作クソゲー」
隠れた名作って言葉がありますよね。あまり売れなかったけど、中身は濃いゲームなんかに使われますよね。私個人としては「メルクリウスプリティ」は隠れた名作だと思います。
超大作クソゲーはどうでしょう。あまり詳しく書きたくはありませんが、70億円つぎ込んだドブ板とか、動画見てるだけRPGとか。
「設置なし=クソゲー」の式でいけば、「隠れた名作=クソゲー」になりますね。フォークリフトレースがメインのアレ≠クソゲーともなります。
∇ 需要と供給
需要と供給がかみ合わないと、プレイヤー・店舗の両者がorzになる羽目になります。面白くないゲームが盛り沢山のゲーセンなんて行きたくありませんよね。
今作「サムライスピリッツ 天下一剣客伝」の場合、需要と供給のバランスが明らかに取れていないように思えます。設置が少なすぎるのです。稼動して数日とはいえ、この状況ではプレイヤーの不満もつのるばかりでしょう。というか、私の不満は募りっぱなしです。
∇ 「クソゲー=設置なし」ではどうか?
式をひっくり返しただけなのに何故こんなにも納得がいくのだろう?数学的なところは分かりませんが、「クソゲーだから設置がない」のは当然のこと。面白くないんですから。
∇ 個人的解釈
私は「設置なし=クソゲー」の式を「設置がないから(売れないから)面白くないゲーム」ではなく「設置がないから(売れないから)楽しめないゲーム」という風に解釈しました。
アーケードゲームの場合、家庭用とは違いどこにでもあるわけではありません。設置されないと楽しめないのです。設置がないということは、アーケードゲーマーにとって致命的なダメージになるのです。期待していた新作がプレイできない。こんなに悔しいことはありません。
今回のサムスピは稼動して数日。まだ売れるはずですし、私の県にも数台は設置されることでしょう。ですが、設置されないことでクソゲー扱いされるなら、導入を見送った店長やオーナーは有罪ですよね。
予算・先見性・人気・客層・品質・・・etc 新機種を設置する際には様々な要素が絡んできます。それらを基準に判断した結果が現状なんですね。パチンコの新台入替ほど複雑ではなさそうですが、経営側にとって今回のサムスピは「見送り」または「様子見」なのでしょうね。*1
近作がクソゲーか否かは3ヶ月もすれば大勢が分かるところでしょう。その3ヶ月の間に設置が伸びてくれれば・・・「クソゲー」が「名作」に化けるかもしれませんね。
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