人に読ませたくない文章
ウェブログのアイデア!―プロのライター&編集者が教える、ネタの集め方・読ませ方・見せ方のテクニック
- 作者: デジビン
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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ブロガーの多くは、より多くの人に見てもらう、反応をもらうために文章を書いていますよね。多くの人に受け入れてもらうためには、流行の話題・最新のニュースなどについて言及するのが効果的でしょう。それらを求める人たちには「読みたい文章」として映るはずです。
ですが、それらのネタは最大公約数的ですよね。当たり障りのない文章に収まってしまいがちです。誰にでも受ける反面、深く読み込んでもらえない可能性も出てきます。
では、本当に読みたい文章ってどんなものでしょうね。
私が「読みたい文章」は、ブロガーの「読ませたくない文章」です。
ブロガーは慢性的なネタ不足の解消法として「自分を売る」行為に出る場合があります。普通の文章じゃ面白くない・ウケないと思ってしまったが最後、自分の痛い経験談や妙な作り話に走ってしまうときがしばしばあるのです。ですが、その最終手段のネタこそ読む価値があると思います。
ニュースなどの感想は、ブロガーの表面的な部分しか見えていません。ですが、なりふりかまわなくなった時のネタにこそ、ブロガーではなく、一人の人間としての面白さが見えると思います。
文章を書いた方としては、しょうがなく書いた「読ませたくない文章」だったかもしれません。ですが、そんなネタがニュースサイトに載っちゃったりするから不思議ですよね。
何が起こるかわからないし、何がウケるかわからない。ニュースサイトに載った載らない、アクセスが増えた減ったで一喜一憂。それがブロガーの楽しみですよね。
ちなみにこの文章は「読ませる文章」ではなく「読ませたくない文章」でもなく、ただの「読んでほしい文章」です。こんなことを書いているのが一番幸せでいいかもしれませんね。